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写真日和Ⅱ

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2012.09.11 Tue 大阪クラシック2012 ①

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久しぶりの更新となります…。
皆様覚えて下さっていらっしゃいますでしょうか…。

朝晩は少し秋めいて涼しくなってきたものの、日中は相変わらず残暑が厳しい毎日が続いていますね。
このところは、暑さの加減もあり、なかなか撮影に出掛けることができなかったのですが、先週は、大阪の秋の風物詩として定着しつつある「大阪クラシック ~街にあふれる音楽~」が今年も開催されたので、1週間足を運んでいました。

「大阪クラシック」は、大阪フィルハーモニーの前音楽監督で現在は桂冠指揮者の大植英次さんがプロデュースするクラシック音楽のイベントで、御堂筋や中之島周辺のカフェ、オフィスビル、ホールなどを主な会場に、室内楽やソロ、オーケストラといった多彩なプログラムのコンサートが、無料若しくは低廉価格の有料で一週間繰り広げられます。
今年は7日間で全90公演が開催され、観客動員数延べ約5万600人が「大阪クラシック」を楽しみました。
これまで、大阪フィルが主体となって開催されてきた「大阪クラシック」ですが、今年は、初めて大阪フィル以外の在阪3楽団(関西フィル・日本センチュリー響、大阪響)と相愛大学のメンバーも参加して行われました。

7回目の開催となった今年の「大阪クラシック」のテーマは、「大阪」。
大阪の姉妹都市にゆかりのある楽曲や、大阪をテーマとした楽曲などが数多く取り上げられるなど、各会場は何処も大入満員礼で大変盛り上がっていました。

そんな自分は、全90公演のうち、26のコンサートに足を運びました。
そのコンサートの様子を少しばかりご紹介したいと思います。

9月2日(日)

■第1公演
11:45~ 大阪市中央公会堂大集会室
指揮:大植英次
管弦楽:大阪フィル&相愛オーケストラのメンバーによる合同オーケストラ
・ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
・ビゼー:「アルルの女」第2組曲~間奏曲、メヌエット、ファランドール
・エルガー:行進曲「威風堂々」第1番

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★オープニング公演。会場には橋下徹大阪市長が駆け付けたこともあって、例年にはない多数のマスコミ報道陣。大植さんから舞台に呼ばれた橋下市長は「文化の破壊者と批判されるが、クラシックは大阪を発展させる上で大切なツール」と語ると、観客から大ブーイングと野次の嵐!波乱含みの幕開けとなりましたが、オープニングの最後に演奏された「威風堂々」では、全員総立ちの手拍子で、熱狂的な雰囲気のなか、今年の大阪クラシックは開幕しました。そんな熱いクラシックコンサートを初体験された橋下市長の目には、どんな風に映ったのか気になるところです。

■第4公演
13:00~ 大阪富国生命ビルB2 フコク生命の森
フルート:井上登紀 ヴァイオリン:石塚海斗 ヴィオラ:小野眞優美 チェロ:織田啓嗣
・モーツァルト:フルート四重奏曲 ト長調
・モーツァルト:フルート四重奏曲 ハ長調

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★今年初めての開催場所となった富国生命ビル。地下鉄との連絡口でもあるので、一般の往来も激しく、やや騒々しかったのですが、たまたま通りがかった買い物客らも足を止めて演奏を聴いていました。

■第5公演
14:00~ 京阪電車「なにわ橋」駅アートエリアB1
ヴァイオリン:蔵川瑠美、高橋宗久 ヴィオラ:永松祐子
・ドヴォルザーク:2本のヴァイオリンとチェロのための三重奏曲

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★今年は大フィル以外の在阪楽団メンバーも多数の公演に初参加。この公演では、日本センチュリー響のメンバーが出演。会場を埋め尽くす観客を見て、同響コンミスの蔵川瑠美さんは「こんなに集まって下さって驚きました…」と、大阪クラシックの素晴らしさを実感されたようです。

■第6公演
15:00~ 大阪市中央公会堂大集会室
チェロ:石田聖子、織田啓嗣、近藤浩志、庄司拓、田中賢治、林口眞也、松隈千代恵
・J.S.バッハ:G線上のアリア
・グリーグ:ホルベルグ組曲

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★大フィルのチェロ・セクションによるアンサンブル。昨年初めて公演して、大好評だったのですが、あまりの観客の多さにじっくりと聴くことができなかったことを受けて、今年は有料でゆったりと…。大フィルの中低弦は、朝比奈時代から変わらぬ伝統の重厚な響きに定評がありますが、こうしてチェロ・アンサンブルとして聴いてみると、重厚さに加えて色彩豊かで芳醇なサウンドを聴かせてくれることがよく判ります。

■第8公演
16:00~ 大阪市役所正面玄関ホール
パーカッション:久保田善則、中村拓美、堀内吉昌、堀内聖子
・ブロッドマン:ハーマンへの手紙
・A.ブランク:ノック・オン・ウッド
・N.J.ジフコヴィッチ:トリオ・パー・ウノ
・コペツキ:蛇の歌

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★毎年好評のパーカッション・アンサンブル。初めて聴く楽曲ばかりが並びますが、打楽器のリズムがお腹の底に響いて、知らず知らずのうちに、その世界へと引き込まれていきます。小さな子供たちも、リズムに合わせて手を叩いてみたり、身体を揺らしてみたり。因みに今回は、トライアングルやシンバルといった金属系などの楽器は使用せずに、スネアやトムトムなど純粋な太鼓系の打楽器が中心。その理由は、今年の大クラのテーマである「大阪」に因んで“太閤”→“タイコー”→“タイコ”→“太鼓”だそうで…、めでたし、めでたし♪

■第10公演
17:30~ カフェ・ド・ラ・ペ
ヴァイオリン:中西朋子 ヴィオラ:川元靖子 チェロ:松隈千代恵 ピアノ:岡純子
・モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番

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★第1回目の大クラから会場に使っている難波のカフェ・ド・ラ・ペ。御堂筋の銀杏並木を背景に聴くクラシックは、何とも贅沢な気分に浸れます。

■第13公演
19:00~ 大阪市役所正面玄関ホール
ヴァイオリン:田中美奈 チェロ:近藤浩志 ピアノ:永野沙織
・ドビュッシー:ピアノ三重奏曲より第3楽章
・ピアソラ:ブエノスアイレスの秋、冬

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大クラ初日のシメは、ピアソラの名曲を中心としたプログラム。大フィルのトップチェリスト近藤さんはもちろんですが、セカンドトップの田中さんは、近年、みるみるうちに、その腕前に磨きが掛かって、今回のピアソラのような曲も実に格好よく弾きこなしていました。

9月3日(月)

■第24公演
18:30~ 大阪府庁 正庁の間
ヴァイオリン:友永健二 ヴィオラ:飛田千寿子 チェロ:大町剛
・シューベルト:弦楽三重奏曲
・ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナーデ~第3・4・5楽章

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★今年の大阪クラシックは、大阪府市統合の一環として、初めて府庁でも開催されました。府庁5階にある「正庁の間」は、昨年、リニューアルして一般公開もされていますが、過去には映画「ブラックレイン」のロケ地に使われたり、最近では「プリンセス・トヨトミ」でも撮影に使われたとか。クラシカルな正庁の間に響くドホナーニの弦楽トリオ。今回は関西フィルのメンバーが熱い演奏を聴かせてくれました。

■第26公演
20:00~ ザ・フェニックスホール
ヴァイオリン:崔文洙 ピアノ:吉山輝
・グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番
・パガニーニ:カンタービレ
・パガニーニ:「うつろな心」の主題による変奏曲
・バルトーク(セーケエ編):ルーマニア民俗舞曲

★国際的にも活躍し、小澤征爾からの信頼も厚い、大フィル首席客演コンマス崔文洙さんのソロ・リサイタル。崔さんは言うまでもなく、一人の演奏家として申し分のない技術と表現力を持っていらっしゃいますが、こうして、じっくりとソロを聴いてみると、特にパガニーニの超絶技巧なんかトリハダもので、その指使いに思わず見入ってしまいました。

9月4日(火)

■第39公演
19:15~ 大阪市中央公会堂中集会室
トランペット:秋月孝之、篠崎孝、橋爪伴之、松原健二
ヴァイオリン:田野倉雅秋
弦楽:大阪フィルハーモニー弦楽アンサンブル
・J.S.バッハ:トランペット四重奏曲
・ネルーダ:トランペット協奏曲
・ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」より秋、冬

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★毎年、このメンバーの公演を楽しみにしています。今回は、ネルーダというあまり馴染みのない作曲家のトランペット協奏曲を、楽章ごとに3人のメンバーがリレー形式で繋いでいきました。そして、この9月1日から大フィルので特別客演コンマスに就任したばかりの田野倉さんのソロで、ヴィヴァルディの四季から秋と冬を。レトロな雰囲気の中央公会堂中集会室に響き渡るバロックな夜…。やっぱり、このシリーズ、素敵すぎです♪

9月5日(水)

■第45公演 ~ピアノ・スペクタキュラー~
13:00~ ザ・シンフォニーホール
ピアノ:大植英次、保屋野美和、末岡修一郎、尾崎克典
・ワーグナー(リスト編):歌劇「タンホイザー」序曲 (ピアノ版)
・ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」 (ピアノ版)

★大阪クラシックのプロデューサー大植英次さんが満を持して送る、題して「ピアノ・スペクタキュラー」。シンフォニーホールの舞台には、4台のグランドピアノが並べられ、それを見るだけでも壮観。シンフォニーホール客席内での撮影は禁止なので、その様子をお見せすることができないのですが、この4台のピアノを4人が弾くとどうなるか…?オーケストラに負けず劣らずのサウンドで、まさに“圧巻”の一言でした。

■第52公演 ~究極(9曲)のベートーヴェン!!~
19:30~ ザ・シンフォニーホール
指揮:大植英次
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
・ベートーヴェン:交響曲第1番~第9番より各第1楽章

★東京では毎年、大晦日の恒例行事?として、ベートーヴェンの交響曲全9曲を朝から晩まで演奏することで知られていますが、大阪は違います!100分で、ベートーヴェンの全交響曲の中から、第1楽章だけを演奏する「究極(9曲)のベートーヴェン!」。んー、何だかビミョー…と思っていましたが、フタを開けてみると、ベートーヴェンの第九交響曲に至るまでの過程が手に取るようにわかり、なかなか面白いものでした。アンコールは、第九の終楽章より最後のコーダの部分。時間にして、たったの15秒ほどのものですが、会場は大盛り上がりで怒涛のブラボーコール!来年は、是非、終楽章シリーズでやって欲しいです(笑)。

9月6日(木)

■第63公演
18:30~ 中之島ダイビル
トランペット:飯塚一朗と相愛大学トランペット・アンサンブル
・R.L.プレスティ:トランペット五重奏のための組曲~第1・3楽章
・A.フランケンポール:イントラーダとアレグロ
・J.フランソワミシェル編:ジェリコの戦い
・P.ネーグル:Variation on a Jazz Setting ~ 3 Tag Team Waltz

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★相愛大学音楽学部の学生によるトランペット・アンサンブル。金管ブラスとはまた一味違ったトランペットのみのアンサンブルは、なかなか興味深いものがありました。

■第65公演 ~祝!ザ・シンフォニーホール開館30周年記念~
19:30~ ザ・シンフォニーホール
指揮:大植英次
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
・ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
・ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」

★今年10月に開館30周年を迎える、大阪が世界に誇る音楽の殿堂、ザ・シンフォニーホール。あのカラヤンも、シンフォニーホールの響きに惚れ込んでいました。そんなシンフォニーホールの杮落し公演は、もちろん、朝比奈隆指揮の大阪フィルで、ワーグナーの「マイスタージンガー」前奏曲と、今回選曲されたムソルグスキーの「展覧会の絵」。そして、「ローマの謝肉祭」序曲は、シンフォニーホールの運営母体であるABC(朝日放送)が、1956年にNHK響に対抗して設立したABC響が近衛秀麿の指揮で初めて演奏した楽曲。大阪の音楽文化を支えてきたABCに対して敬意を表すようなコンサートで、大植さんのトークからも、その熱い想いが伝わってきました。アンコールに演奏された「威風堂々」では、コーラスこそなかったものの、イギリスのプロムス宜しくオーケストラも聴衆も全員総立ちになって、大いに盛り上がり、大阪クラシックにまた一つ伝説のコンサートが生まれた瞬間でもありました。

<<後編に続く…>>

Comments

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小町 : URL

#- 2012.09.19 Wed 13:36

大阪クラシックのレポ、楽しみにしていました。
私も行きたかったのですがこの期間は仕事と旅行で行けずじまいでした。
恭太郎さんはきっと楽しんでおられるだろうな~と、
告知ポスターを眺めるばかりの1週間でした。

今年も素晴らしいコンサートだったようですね。
橋下さんも、クラシックの底力を感じたのでは?
(しかし、よく来場してスピーチまでしましたねぇ 針のムシロ確実なのに!)
大阪の魅力のひとつと思って方針を転換してくれませんかね。
音楽・文楽といった文化があるのも大阪の魅力なんですから。
文化の廃れた都市にわざわざ足を運ぶ観光客はいないでしょう。

吉本の芸人しか売りがない、ってことになったら悲しくてなりません。

恭太郎 : URL

#aIcUnOeo Edit  2012.09.23 Sun 01:56

>小町さま

こんばんは。
コメントいただき有難うございます。
ようやく秋らしい季節になってきましたね。

さて大阪クラシック。
今年も一週間、いろんなコンサートに出向いて楽しんできました。
各会場は何処も大入満員礼の大盛況で、着実にこのイベントが根付いてきているんだな…と実感しました。
その分、ベストポジションで鑑賞できる機会が難しくなってきましたが…(^^;

たぶん、来年もこの時期に大阪クラシックが開催されると思いますので、小町さんも都合が合えば是非参加してくださいね!

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